100人対話ブログ

平尾智一さん × 山口じゅんぺい

平尾智一さん × 山口じゅんぺい

最近、私の朝はFLOWER COFFEE / BREW BARで購入したコーヒー豆をグラインダーで挽くところから始まる。
隔週くらいでお店を訪れ、平尾智一さん(通称:師匠)に淹れてもらう特別な一杯と家で淹れるためのコーヒー豆を購入するのが私にとって欠かせない習慣になった。

※ FLOWER COFFEE / BREW BAR
Instagram: @flowercoffeebb

「師匠」と呼んでいるのは自分だけかもしれないが、私にとっては師匠だ。

初めてFLOWER COFFEE / BREW BARに行った時、「コーヒー豆を購入できますか?」と伺うと、「ドリンク提供を基本としています。当店は複数のパートナーロースターから厳選した様々な単一農園・産地のコーヒーを日常の中で楽しめるバーです。」と言われ衝撃を受けた。なるほど確かにBARと店名にある。
提供するスペシャルティコーヒーはまだまだ地域に馴染みが少ないのでまずはその味わいを知って欲しいとのことだった。

味わった一杯目のコーヒーは産地こそうろ覚えだが、味覚は鮮明に残っている。今まで飲んできたようなガツンしたコーヒーとは全く別物で、どちらかというとほうじ茶に近くさらりとした口当たりで、あとから果実味の酸味や甘みが広がる。「うぉ!なんだこれ」とお店で思わず声が出てしまった。
しばらく通ってやはり在宅での仕事の合間もこのコーヒーを楽しみたい旨を伝えると、個別に行なっているドリップセミナーを受けることでコーヒー豆を譲っていただけるいうことに。
早速受講し、師匠がスペシャルティコーヒーという生産段階で高い評価を受けた希少なコーヒーを商品としてどれだけ大切にしているのかということをあらためて感じつつ、晴れて家でも楽しむ(挑戦する)ようになった。お店の味をそのまま再現することはやはり難しいが、日々試行錯誤を楽しんでいる。

当たり前のように生活に溶け込んでいるコーヒーだから、実はしっかり学ぶ機会は少なくて(何となく入れて、何となく飲んで満足してしまっていて)、業界の進化や変化に気を止めることもしていない。そんな事に気がつかされる出会いとなった。

スペシャルティコーヒーの根底はそれぞれのシングルオリジンが持つ個性であり、From seed to cupの信頼感にある。 今はドリンク提供に注力している FLOWER COFFEE / BREW BAR も、足もとでは自家焙煎を少しずつスタートしており、(飲み手の動向を見据えて)将来的には自ら信頼関係を築いた農園・生産地の豆をダイレクトトレードしそれを自身でローストして紹介していきたいそう。茅ヶ崎発信のスペシャルティコーヒー、その実現が楽しみでならない。

そんな FLOWER COFFEE / BREW BARが雄三通りでスタートして6年。街についてどう感じているのか師匠の感覚を率直に聞いてみた。

茅ヶ崎の魅力は(昔から)個にあるのではないでしょうか。沢山のスペシャリストが各々のスタイルで生活している。(お金は大切だけれど)マネーファーストではなくて、信念を持ってやっている本人が一番楽しんでいるような場がいたるところにあって街の魅力を作っているように感じます。そんな人・場と恵まれた自然環境の調和が茅ヶ崎なんじゃないですかね。

自分はコーヒーに出会うまでは空間設計や経営管理の仕事をしてきました。全体感を眺めて調整するような職業なので、具体的に技を持って表現している人には常に劣等感を持っていました(何か価値を生み出せるというのは本当に尊いこと)。また、情報処理速度が飛躍的に上がる中でグローバル化・標準化が進むのかと考えていましたが実際は多様化が進んで個が強くなっています。今このタイミングで魅力的な個が沢山存在するということはこの地域の強さ・可能性だと思います。

勿体ないなと感じるのは、そんな個が横に繋がって地域に働きかけるような動きはあまり起こっていないということと、(スタートアップでまだ弱い)個を守ったり・今ある個をしっかり理解して活かすようなサポートを自治体としての仕組みの中でできていないことです。
これは日本全体の課題なのでどの地域でもある程度同様だと思いますが、横引き予算やいき過ぎた袖下文化の中で時代の変化に合わせた動きになり難いのではないかと感じます。

(投票を促すなど特に政治的な関係はありませんが、日頃のお店でのコミュニケーションの延長として)山口さんには 自身もひとりの個として、政治的な側面からそんなところに爽やかにメスを入れてくれたらなと期待しています。まだまだ茅ヶ崎は面白くあって欲しいので。

自分もこの住む街をより良い方向へ向けられるように、次世代の動きも見つめつつ、まだまだFLOWER COFFEE / BREW BAR での活動を推し進めていきます。個(性)を活かして場をつくるという意味では山口さんも今後似た仕事をしていくことになるかもしれませんね 笑

コーヒーを飲みながら、こんな力強い言葉をかけていただける。
実はこのパワーをもらいに私はお店に通っているのだろうということにあらためて気づかされる。お互いを応援し、活かされる関係があるのは本当に豊かなことで、幸せに直結することを実感する。こんな豊かな連鎖反応が広がると「この人に会いたい」から茅ヶ崎に行こうという周囲を惹きつける魅力になっていくのだろうとワクワクした。

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本プロジェクトは、みなさんの意見を伺うものであり、選挙の投票とは切り離された活動です。
みなさんにとって安心安全の場で実施できることを優先して実施したいと思っています。
お気軽にご参加いただき、ご協力いただけますと幸いです。
また、100人のみなさんの声から得た気づきは日々ブログで公開し、マニフェストづくりを進めていきます。