100人対話ブログ

越地清美さん × 山口じゅんぺい

越地清美さん × 山口じゅんぺい

こっしーさん(越地さん)から対話の申し込みをいただき向かった先は南口野球場の隣にある「うみかぜテラス」だ。
私は平日の15時にうみかぜテラス周辺を歩くことはあまりないが、子どもやお母さんたちであふれている。
その一角に焚き火をしている場所がある。それがこっしーさんが運営する「ちがぼ~」の場所だとすぐわかった。

越地清美さん × 山口じゅんぺい

とりあえず焚き火にあたりながら周りを見渡していると、未就学児の男の子が割りばしにマシュマロをつけてやってくる。
「それおいしそうだね」と声をかけると、得意げに「焼くとおいしいよー」と教えてくれる。
そしてマシュマロを食べていたかと思えば、いつの間にか私の背中に乗っかるようにちょっかいを出してくる。
おじさん慣れ?というか、普段から様々な人に接すること慣れているのだろう。物おじせず距離を縮めてくる積極性には驚いた。

そうこうしているうちに打ち合わせが終わったちがぼ~代表のこっしーさんが登場。
子どもたちが積極的でフレンドリーであることを伝えると、「焚き火は人の距離を縮めるよね」と教えてくれた。

ちがぼ~の発足当時の名前は「茅ヶ崎に冒険遊び場をつくろう会」
プレーパーク(冒険遊び場)というのはデンマークが発祥の子どもが「遊び」をつくる遊び場とされている。
そこでは火を使ったり、地面に穴を掘ったり、木に登ったり、何かものをつくったり・・・。
子ども達が自由に遊べるように、プレーパークの運営はプレーリーダーだけでなく、市や地域の人達や参加者の協力で行われる。
子ども達が自由に遊ぶためには、「ケガや事故は自分の責任」という考えが基本。
そうしないと、禁止事項ばかり多くなり冒険心をかきたてる楽しい遊びができなくなる。

ちがぼ~のお約束は3つとなっている。

  1. 子どもが真ん中
  2. ケガと弁当は自分持ち
  3. 見守るもよし、一緒に遊ぶもよし

ちがぼ~は子どものための場だけではなく、ママのための場でもあるのよ。
午前中は0,1,2,3歳の子育てママが子どもを連れて集まってくる。
自宅で子育てをしていると自分の子どもの様子しか知らず、ネットで調べて掲載されている数値などと見比べて、これでいいのかな?という不安の中孤独に子育てを進めていることになりがち。
でも周りのママと話をすると「子育てに正解はないんだ」という安心感とその先の子育てのイメージができるのよ。
自分の子どもだけではない親と子のナナメの関係が大事だと思う。

こっしーさんが2人目の子育て時に感じた、孤独なママたちが増えているという直感が原動力となり、この場を運営していることが伝わってくる。

このまちがこれからどんな風になったらよいと思うかをこっしーさんに聞いてみた。

「アジール」って聞いたことある?
※アジール=人の権力が及ばない領域。つまり人間の定めた法(ルール)の効力が及ばない場所

これは無法地帯ということではなく、定められたルールはいったん置いておき、置かれた状況の中で最適解をさがし、子どもの声を聞きながら、じゃあこうしようというのをみんなで考える。
大それたことではなく、「この冒険遊び場を開く。」それでいいと思うの。

そして、ちがぼ~を茅ヶ崎の中学学区に1つずつできるように広めて、色々な子育てができる選択肢が増えていくこと。
そのための前提としてまず本拠地が欲しい。アクセスがしやすくて、雨がしのげて、周囲の住民地域の人の協力があるような。
それからメンバーとなるママたちが継続しやすい仕組みを整えていくことが必要。
もう一つ、市民の森を循環する健全な森にできるようにすることもね。

お話を聞きながら別の小学生の親御さんから以前お話を聞いたことを思い出した。
子どもが近くの公園でサッカーすることができない。周囲の住民からボールを蹴ることがうるさいから禁止してほしいとのことで、サッカーができる時間帯のルールが決められてしまったようだ。
こっしーさんの言葉を借りるならば「子どもたちの声は未来のためのうるささ」ではないだろうか。
自分だって誰だって小さい頃は大声ではしゃいだり、迷惑かけたりして生きてきたはずだ。
そのうるささや迷惑をルールで縛るのではなく、置かれた状況の中でお互いを理解して、許容して最適解を探す。
そうした柔軟な対応が子どもを育むことにつながるのではないかと考えさせられた。

越地清美さん × 山口じゅんぺい

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